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10月終盤 柳川堀割物語

友人にブログさぼってんな、と、アドバイス頂いたので更新を。

 

広松伝という人を知っているだろうか。

 

知らなくても仕方がない。僕も最近知った。

 

実は小学校のころ九州は福岡の大牟田市に住んでいた時期があった。

(わずか10ヶ月)

 

昨年、九州の友人に会いにいったさいに、当時住んでいた土地を回るついでに、近くの街である柳川市による機会があった。

 

街中に「当たり前に水路」がある暮らしはとても素敵にみえた。

 

 

浅い観光風情がいうことではないが、美しく感じた。福岡に遊びに行った際には是非足を延ばしてほしい。

 

おたくの僕は少しだけ柳川という街を深堀してみた。

 

ジブリというアニメーション会社がある。あまりにも有名なので説明はしないが、

 

「ほたるの墓」や「かぐや姫の物語」の高畑勲さんがこの柳川を題材に映画を撮っていた。

 

柳川堀割物語

 

興味があれば見てほしいが(興味を持つのがかなり難しいだろうが)

 

かなりざっくりあらすじを言うと、

 

高度成長期に伴う、この街を横断する水路の劣化を「許せない層」と「残すべき層」が争うことになる。

水路を残していく事、そしてその水路を観光の資源として利用して行こう

 

と、奮闘するのが前述の広松伝さんという、いち役所のスタッフであり、その奮闘記といったところだろうか。

 

この物語を見た後に、「柳川」という街にいくと全く違う景色になっただろう。

 

 

で、本題。

 

この広松伝さんが、どう反対している住人と折衝していったのか。が、興味深かった。

 

ネタばれなので、嫌な人はここで閉じてほしい。・・・が、結論を言うと。

 

百回近く、話し合いをし、酒を飲んだ。だ。

 

はっきりいうとズコーである。

 

が、僕は共感できる。

 

「広松さんがいうなら話聞いてみるか」

「広松さんならしかたねえな(笑)」

「広松さんがいうなら、河とかきれいにするか」

 

こんな感じだろう。

 

僕は全くエリートではないので、この話に共感できる。

 

頭が良いとされている外資系のMBAなんかを学んできた「コンサル」とやらはこうアドバイスするだろうか。

 

「いや~人間は経済合理性からは遠くはなれた、感情の生き物なので、とにかく肝臓をいじめて、反対派の方と飲みにいくと解決しますよ。」と。

 

絶対にしない。

 

賢しい、いや、賢しく見える綺麗な資料と、1mmも隙のない理論武装で反対派を黙らせるだろう。

 

が、共感を得ず、反対派はさらに「頑な」になっていただろう。

 

この物語をみて、少し思い出すのが北側フラムさんだ。

 

大地の芸術祭を主催する中で越後の地域の方と1000回に近いタウンミーティングを繰り返し、美術や芸術を根付かせていった。

 

信頼とはなにかを考える。

 

合理性とはなにかを考える。

 

効率とやらはなにかを考える。

 

頭の良い人のいう「ロジック」とやらを考える。

 

僕らはきっと「〇〇さんがいうなら仕方ねえ。手貸すぜ」でできている。

 

理路整然とし、論理的で、きれいなプレゼンテーションでは心は震えない。

 

昔かいたブログを引用すると

 

「手を動かす人は信用できる」

 

今、言い換えると

「付き合いがいい奴は信頼できる(笑)」

 

 

 

膝を突き合わせるには、時間とお金っていうコストがかかる。

 

合理性でいったらZOOMで綺麗な資料かなんかでやればいい。

 

が、会いに来てくれる人、数時間という可処分時間を投下してくれる人への信頼との差は開く。

 

僕らは感情で生きている。

 

広松伝さんの話は、僕には救いになった。

 

社会人にとって、最も強力な能力、武器は「周りの人に協力してもらえる」力だからだ。

 

個で勝負の人はそこで勝負すればよい。が、そこでやれることなんてたかが知れている。

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