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僕らは高田文夫に飢えている

暑い秋である。

 

天才、沙村弘明が作中述べた

 

「恨みでもあるのかよ太陽」は、いい表現だなと思うし、まさに正鵠を射ている。

 

この暑さが毎年のスタンダードになったらますます夏嫌いが加速する。

 

「今月20日から少し涼しくなりますね~」と天気予報。

 

が、見ると30度予想。

 

そう、僕らは最高気温30℃を涼しく感じる程度に、暑さに飼いならされている・・・・のである。

 

さて、表題にある「僕らは高田文夫に飢えている」は別にふざけて言っている訳でもない。

 

ただし、適当な雑談回なので真剣に読まないで欲しいとも思う。

 

僕ら世代はビートたけしにしっかりやられた世代である。

 

今は、おじいちゃんになり、玉に毒を吐く好々爺然としているが、

特に男子は20~30年前は、影響されていない方が少数だった。

 

TVのスターだった。

 

が、一番好きだったのは実はオールナイトニッポン、要はラジオと、深夜の北野ファンクラブ。

 

バラエティなどの芸よりは、ただ、しゃべくりを聞いている時が至福だった。

 

で、高田文夫である。(敬称略)

 

正確にいうと、高田文夫が隣にいる時のビートたけしのしゃべりが好きだった。

 

違法か否かよくわからないので、ここには貼らないが、youtubeに上がっているので興味があれば。

 

高田文夫の役割は、ビートたけしが「いや~まいっちゃったよ、こないださ~」とフリートークが始まった後の、

 

「お、それでそれで」

「タケちゃん最高~」

と、手を叩きながら、おなかを抑えながらゲラゲラ笑うだけの役割だ。

そしてそれが全く嘘っぽくなく、お世辞っぽくもなく、更にいうと媚も感じない。

 

必ず、ビートたけしが言った言葉を反復し、心から楽しそうに笑い、心からその続きを早く聞かせてくれという顔で笑う。

 

そのリアクションをたけしさんがみて、グイグイと「ノル」のがわかる。

 

今でも一人しゃべりのラジオ(神田伯山や伊集院光)では、「笑い屋」のような人が同じブースに入る。

 

高田文夫が元祖かは知らないが、目の前でこのリアクションを取る人がいたら「話し手」はどれほど幸福だろうと思う。

 

自分が今、話している事は「とても素敵で最高だ」を、目の前の人が表情と合いの手で証明してくれる。

 

繰り返すが、話し手にとってこれほど幸福なことはない。

 

当然、お互いプロだから技術としての合いの手だとしてもだ。

 

で、主語が大きくなるので、かなりバカっぽい主張になるが、

 

僕らの隣に高田文夫がいたら、みな、今より少しずつ幸福になるし、匿名掲示板で名も明かさずに、人の悪口とか書かない。

 

とか、思った。

 

予想通りかなりバカっぽい。

 

が、本当にそう思う。

 

思い浮かべてほしい。

 

自分の話を、「それでそれで?」と、目をキラキラさせながら続きを催促された事が最近あるか。

 

自分の話を、手を叩いて、腹をかかえながら「〇〇ちゃん最高~」と、リアクションをしてくれる友はいるか。

 

自分が語る言葉を「いや~やっぱりいいわ、〇〇の話は、いつ聞いても」と。

 

もう、飲みに行きたい。毎日でも。

 

少々いやな事があっても「合いの手」一つで幸福にしてくれる。

 

ネットなどで、粗を探して、重箱の隅をつつく「突っ込み」の役割はきっと供給過剰だ。

 

誰かがクリエイトしたものを「批評する側」が増えすぎてしまった。

 

僕らに必要なのは高田文夫的、愛と技術に溢れた「良き聞き手の隣人」ではないか。

 

隙あらば間違い、ミスを指摘しようと、探している人だらけになってしまった。

あまつさえ論破とか流行ってしまった。

 

僕らは高田文夫に飢えている。

 

僕の話を、私の話を、腹を抱えて笑ってくれる、良き聞き手に飢えている。

 

まさに雑談回になってしまった。

 

高田先生、いつまでもお元気でいてください。

 

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