『屋根』と『日差し』を考えた設計
- Category:
- Writer:熊谷 直
ここでは、『住宅の設計に関すること』『居心地の良い空間』『お役立ち情報』等々、
載せていこうと思っております。よろしくお願いいたします。
先日、茨城県にある星野珈琲に行ってきました。
この店舗は『ボンドアーキテクツ』という設計事務所が設計したもので気になっていた建物の一つでした。
まず気になったのが、正面のデザインです。
入口や客席の壁をジグザグさせることで、外の庭が『近づいたり』、『遠ざかったり』しています。
このジグザグさせるやり方は、『雁行型』と呼ばれるもので、京都にある桂離宮など豊かな外部環境をもつ歴史的建築物に多く見られる手法です。
このように内部と外部の境界をあいまいにし、積極的に外部の環境を取入れることで、庭園と客席が一体になる空間が魅力的でした。また、店舗正面に向かって屋根を深く降ろすことで、建物を低く見せ、高さを抑えたプロポーションの良いデザインになっています。
内部空間では、その片流れ屋根の架構をそのまま魅せることで、大屋根の存在感を強調させた空間になっていました。通常はこの架構の下に天井をつくり漆喰を塗り、仕上げるのですが、このように家を造っている構造をそのまま見せるデザインも個人的には良いと思っています。
私も住宅を設計する時に『居心地の良い場所』『景色の良い場所』を大切にしているのですが、
その場所をつくる上で、屋根の掛け方も重要だと考えています。
『夏は涼しく過ごせる』ように、日光を極力遮り、『冬は暖かく過ごせる』ように、日光を取入れることを意識し、屋根の形状や方位、軒の出寸法などを考えながら設計を行っています。
夏の日差し、冬の日差しとうまく付き合いながら過ごせるお家が、住む人にも自然の環境に対しても良いのではないかと思っております。
暖かい日差しの下で、『景色を眺めたり』『本を読んだり』、居心地の良い空間に住みたい方がいらっしゃいましたら、是非一度お話ししてみませんか?いつでもお待ちしております。
また、お家づくりに関する『ちょっとした疑問』や『こんなことをやってみたい』など、お気軽にご相談ください。
何かしらのお役に立てればと思っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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