12月終盤
さて、12月も終盤戦。冬至も超え、これから日に日に陽が伸びるのとは反比例に結構な寒さです。
数年前に出た書籍で「礼儀正しさは最強の生存戦略である。」という書籍がある。
久しぶりにパラパラと(本当はキンドルなのでサッサなのだが)読み返してみた。
まあ、その通りだなと思う。
一部の尖りまくっている天才は別として(ジョブスさんとか堀江さんとかあのあたり)、一般の人である僕らが、最も早く、最も労力を必要としないライフハックだなと思う。
メチャクチャ簡単に要約すると、
アメリカ 国立 労働 安全 衛生 研究 所によると、無礼な上司や同僚がいる組織では
- 48%が努力を怠るようになった
- 47%が職場にいる時間を減らした
- 38%が商品の品質管理を悪化させた
- 80%が暴言について思い悩み時間を無駄にした
- 63%が暴言を吐く人を避けるため時間を無駄にした
- 66%がパフォーマンスが下がったと報告
- 78%が企業への愛、精神、コミットメントが下がったと報告
- 25%が顧客に対してストレスを発散したと報告
- 12%がその仕事を辞めた
と、とにかく無礼な本人ではなく、周りのパフォーマンスを著しく低下させる。
ちなみに個人のパフォーマンスも
- 本人:処理能力61%低下、創造性58%低下
- 周囲:処理能力33%低下、創造性39%低下
- 目撃した人:処理能力25%低下、創造性45%低下
という研究結果もある・・・らしい。
まあ、そうだなと。攻撃的な人からの防御はクリエイティブ脳をゴソっと奪うなと。
ハンター×ハンターでいうところの念の無駄使いをし続けている状況ってところでしょうか。
確かに、毎日舌打ちしているがず~と隣にいたらパフォーマンス下がるなと。
何よりもこの「無礼さ」が、コロナウィルスよりもオミクロン株並みに感染力が高い。
こんな研究結果がある。
無礼さに関わる言葉(例:邪魔をする、妨げる、うるさがる、割り込む、不愉快な顔をする、など)に触れたあとの方が、
礼儀正しさに関わる言葉(例:丁寧な、上品な、思いやりがある、感謝する、親切な、など)に触れたあとよりも、
他人の長い話を途中で遮る確率が上がるかどうかを確かめた調査もある。
この調査の結果は驚くべきものだった。
無礼さに関わる言葉に触れた被験者の実に 67パーセントが他人の話を遮った(中には非常に攻撃的な態度で遮った人もいた)。
だが、礼儀正しさに関わる言葉に触れた人で他人の話を遮ったのはわずか 16パーセントだった。
簡単にいうと無礼な人がいると、その組織全体が「人の話を途中で遮る集団」になる。
このスパイラルに入ったら、しばらく浮上出来ない。実体験としても。
組織を壊すのは簡単だなと思う。たった一人ネガティブリーダー、ネガティブスピーカーがいればいとも簡単に。
当然、全て自戒を込めてである。当たり前ですが。
こんな事を書こうと思ったのも、あるお客様から「年末のあいさつに伺いたい」と連絡を頂いたからだ。
まだ、建築中でお引渡しをさせて頂いていないご家族。
何件かの事業を経営されている方で、まあ、いつあっても物腰が柔らかく、マウントの「マ」の字も感じたことがない。
顧客側としてのふるまいも、とにかく気持ち良い。きっとこの方は居酒屋やバーなどで偉そうな態度をで店員さんを呼びつけたりしないのだろう。(当たり前か)
とにかく礼儀正しい。ある意味消費者であるお客様が「年末の挨拶」にわざわざ来ていただく連絡をくれたのも、当然初めてだし、過去、電気屋さんや車屋さんで色々と消費者側として購入した経緯があるが、買ったお店に「年末の挨拶」に伺ったことがない。
こういう人が、周りの信を集め、色々なことが上手くいく人なんだろうな~と思った。
とにかく人としてまだまだだな~と心底。僕はBtoC(客商売)が長いので、C側に回った時のふるまいをメチャクチャ気を付けていますが、まだまだ。
日々精進です。