湿度と共生する
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- Writer:小山 和剛
皆様、こんにちは。
アドバイザーの小山です。
先日、フィリピンのセブへ行く機会がありました。
東南アジアと聞くと蒸し暑いイメージがありますが、
実際に訪れてみると日本よりも過ごしやすいと感じました。
気温は30℃前後。
数字だけ見ると日本の夏と大きく変わりません。
しかし体感はかなり違いました。
その理由の一つが湿度です。
訪れた時期は乾季。
比較的湿度が低く、空気も軽く感じられます。
日陰に入ると風が通り、汗もスッと引く感覚です。
一方、日本の夏は湿度が高く、70%~80%を超える日も珍しくありません。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなります。
人は汗が蒸発することで体温を下げていますが、空気中に水分が多いと
蒸発がうまく起こらず、同じ温度でも蒸し暑く感じてしまうのです。
これは住宅の中でも同じです。
家の快適さは、温度だけでなく湿度の状態によって大きく変わります。
私たちの家づくりでは、室内の仕上げに漆喰を使用しております。
漆喰には調湿性があり、室内の湿度を穏やかに整える性質があります。
また、断熱材にはセルロースファイバーを採用しております。
セルロースファイバーは断熱性能だけでなく、湿気を吸ったり放出する性質があり、
室内環境を安定させてくれます。
こうした素材の力もあり、家の中は一年を通して快適な空間になります。
家づくりというと、つい性能値に目が向きがちですが、
素材が持つ性質を活かすことも、心地よい住まいをつくる大切な要素だと考えています。
温度だけでなく、湿度や空気の質まで含めて整えていくこと。
それが、私たちの目指している住まいです。
旅先で感じた小さな体験も、
これからの家づくりに活かしていきたいと思います。

それでは、また次回。
宜しくお願いいたします。
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