影に宿る、住まいの余白
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- Writer:小玉 祐樹
住宅をつくるとき、私は“影”をとても大切にしています。
影は光の副産物ですが、空間の深みや表情をつくる大事な存在です。
たとえば、無垢材の柱や梁に落ちるやわらかな陰影。
白い壁に生まれるグラデーション。
それらは家の印象を決める、静かなデザイン要素です。
窓を決めるときも、「どこに影が落ちてほしいか」を考えます。
光が床や壁、家具にどう反射し、朝・昼・夕でどう変わるのか。
その移ろいは、暮らしに豊かさを与えてくれます。
影は“足りない部分”ではなく、余白の美しさです。
光と影があるから、木の表情が際立ち、家が時間とともに呼吸します。
影を設計することは、心地よい暮らしを設計すること。
そんな思いを込めて、日々住まいをデザインしています。
この記事を書いた人
設計デザイナー
小玉 祐樹
Kodama Yuki