屋根は、空間をつくる
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- Writer:小玉 祐樹
家の屋根というと、雨や風を防ぐためのもの、あるいは外観を決めるデザインの一部と思われることが多いかもしれません。
けれど設計をしていると、屋根はそれ以上に大切な役割を持っていると感じます。
屋根の高さを少し変えるだけで、空間の広がり方が変わります。
わずかに持ち上げることで朝日を取り込み、軒を深く出すことで柔らかな影が生まれる。
光の入り方が変わると、家の中で感じる時間の流れまで変わってきます。
また、見上げたときの天井の高さや屋根の勾配は、包まれるような安心感や落ち着きを生み出します。
こうした居心地は、図面だけではなかなか伝わらない部分かもしれません。
私は屋根を、家のかたちをつくるためだけでなく、光や影、空間の広がりを整える大切な
装置として考えています。
屋根のつくり方ひとつで、住まいの心地よさは大きく変わるのです。
この記事を書いた人
設計デザイナー
小玉 祐樹
Kodama Yuki