何もしなくても心地いい場所
- Category:
- Writer:押谷 彰哲
こんにちは、設計の押谷です。
家づくりの打合せをしていると、
「こんな暮らしがしたい」という言葉の中に、
静かな時間のイメージが含まれていたりします。
ソファに座って、ただぼーっとする時間。
キッチンに立ちながら、ふと外を見る時間。
中庭の木が揺れるのを、何となく眺める時間。
どれも特別なことではないですが、
その“何もしない時間”こそが、日常を豊かにしている気がします。


設計をしていると、
つい機能や動線、使いやすさを優先してしまいがちですが、
それと同じくらい、その時間が自然と生まれる“余白”をどうつくるかを大切にしています。
光の入り方や、視線の抜け方。
少しだけ天井を高くしたり、窓の位置をずらしたり。
ほんのわずかな違いで、
その場所に流れる時間の質は大きく変わります。

「何かをするための場所」だけでなく、
「何もしなくても心地いい場所」をつくること。
それが、家づくりにとって、
とても大切なことだと感じています。
日常の中にある、静かな豊かさを、
設計を通して形にしていきたいと思います。
この記事を書いた人
設計デザイナー
押谷 彰哲
Oshitani Akinori