旧神奈川県立近代美術館 鎌倉 ~自然と一体になる建築~
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- Writer:熊谷 直
こんにちは。設計士の熊谷です。
ここでは『住宅の設計に関すること』『居心地の良い空間』『お役立ち情報』等々、載せていこうと思っています。よろしくお願いいたします。
先日、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮の境内にある『旧神奈川県立近代美術館 鎌倉』に行ってきました。ここは、建築家の『坂倉準三さん』が設計した建物です。
ここは日本で最初の公立近代美術館として、国指定の重要文化財にも指定されています。
大きな建物を細い柱で支えることで、軽やかで、水面に浮いているように魅せておりました。この建物、実は1階はピロティ空間で、『半屋外の空間』となっており、美術館の主要な展示部分は2階にあります。住宅でいうと2階にリビングを持っていくイメージでしょうか。このような空間構成は『ル・コルビュジエ』が1920年代の住宅建築において提唱しており、コルビュジエの事務所で修業していた坂倉準三もその影響を深く受けているのかもしれません。
中央部には中庭が設けられ、『風景』を切り取るように空を切り取っていました。また、1階の外壁には『大谷石』がつかわれており、『自然との調和』を意識した建物となっていました。
水辺にはベンチや囲いがあり、ベンチだけではなく囲いにも腰掛けて、各々『居心地の良い場所』でくつろいでいる方が多くいらっしゃいました。
大きく迫り出した2階のスラブを細い柱で支えることにより、重たい建築を軽く見せ、圧迫感のない『開放的な空間』をつくっていました。
鉄骨の柱は、コンクリートではなく『自然の石』の上に建てることで、周辺環境と馴染むように、一体感を感じられる工夫がされておりました。やはり、自然と一体になった建物は、『住む人』にも『周りの人』にもいい建物になるのかなと思っております。
『自然と一体になる建築』に興味がある方がいらっしゃいましたら、是非一度お話ししてみませんか?
いつでもお待ちしております。
また、お家づくりに関する『ちょっとした疑問』や『こんなことをやってみたい』など、お気軽にご相談ください。
何かしらのお役に立てればと思っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。