小さな幸せ。母の日に思った事。
コーディネーターの若林です。
今回は小さな幸せ。母の日に思った事。
先週末は母の日でしたね。
息子が私好みな素敵な花瓶をプレゼントしてくれました。
早速似合うお花を買って飾り、息子の成長を喜びつつ…
ふと子育ては設計に似ているなぁ・・・と思いました。
始めは未知なる無垢なものを育てていく、少しずつ独り立ちしていくのでそれをお手伝いする。
そして、いつの日か立派になったなぁーと目を細め巣立っていく姿を見守る。
設計と?どこが?とお思いでしょうか・・・
例えば、住宅では無いのですが数年前にかなり苦戦して設計した祈りの空間が実家にあります(実家は寺です)
この空間は天井高さが元々2.1mしか無く、どうやって天井の圧迫感を感じさせないか、そして天井に照明を
つけられないので灯りをどうやって取るか?
どう要望通りの空間を設計するか?まっさらな土地(この場合は半地下RCの空間でしたが)を目の前に
ひらめくまで苦しみ、かなりの時間この空間の事ばかり考えていました。(悪戦苦闘した乳幼児期の子育てのよう)
結果、光の壁を作ることにし既成のモノでは無理なので施工方法メンテナンス方法…大工さん達と相談しながら
図面を書き、書き直し、想像し、模型を作り試し、(設計していてこの時間が一番好きです)無から有を作る。
(学校に上り友達もできてこんな子なのかな~の学童期・・・)
その後は大工さん職人さん達に任せつつ(のせつつ♪気持ちよく作ってくれると良い空間になります)問題が出て
くると起動修正し(反抗期有り、乗せつつ成長を見守る青年期)
やっと完成!喜びと同時に、手塩にかけた空間は他人のものになってしまう…巣立ちの時(成人)な訳です。
設計者の喜びと苦悩(?)…
子育てに似ていませんか?
ものづくりは全てそうなのかもしれないですね♪
いつの日か、無事に息子が巣立つ日を楽しみに…ちょっぴり目頭を熱くする。
そんな母の日でした。