2019年雑感
さて、気づけば年末になってしまった。
来年の2月で創業してから丸14年になる。
それぞれの年代や「目指す目標」により、課題は移り変わってきた。
4~5年前には組織をスケールさせる・・・・みたいな目標は塵よりも小さかった・・が、今は必要不可欠だと思っている。
難しいのはそれを「変遷」と捉えられる事だ。
経営者は変遷する。
30歳を超えて出来た友人が数人いるが、みな変遷している。(毎年課題が変わるという意味で)
むしろ僕は変遷しない経営者を信用しない。
何年経営しようが、ぶち当たる課題はほぼ「初」だ。
初物なのだ。
ここが理解されにくい。
40年経営していようが、今ここでおきる課題に関しては「初」なのだ。
世の中にはあらゆる「ハウツー本」が流布されている。
「組織マネージメントのハウツー」
「集客のハウツー」
「セールスのハウツー」
「採用ロジックのハウツー」
「接客サービスのハウツー」
「ホスピタリティーのハウツー」
「財務のハウツー」
「ブランディングのハウツー」
ハウツーというのは本質だと理解しているが、どれだけハウツー本が出ようが、それら全て上手く運用している会社は無い。皆無だ。
体系的に理論立ててノウハウ化されているが実際にはたいして使えない・・というのが真実なのだと思う。
特に「今」という時代はそうなのだろう。
当然なが今年も色々な事が上手くいかなかった。
そして圧倒的に「昨年と違う課題」で苦しんだ。
これは一方で誇るべきことではないのか?
自らのフェーズを上げようと思うと苦しむ。周りの経営者をみてもそうだ。
言葉を替えると経営者の「許せないレベル」が引きあがるとスタッフは苦しいだろう。
サービスのレベル
接客のレベル
設計のレベル
デザインレベル
生産性のレベル
全てのレベルに対しての「思い」がある。逆にいうと「許せないレべル」のが無い人を信用しない。
美意識がないともいえる。
今年、大きな声を出してしまった場面は2つ。
顧客の前で肩ひじ付いてベラベラ電話をしているスタッフがいた時と、現場で職人にリスペクトを欠いた態度を取っていたスタッフがいた時だ。
経営陣。およびマネージャークラスは「許せないレベル」を持つべきだ。
繰り返すがそれを持たない、お茶を濁す系の人材に興味を持てない。
経営者は常時「もういいじゃん。そこはスタッフに忖度して手を抜けよ」誘惑に溢れている。
毎秒そうだと言える。
そこに折れず圧倒的に孤独に決断を下し続けた企業だけが今残っている。ユーザーに支持されている。そんな感覚がある。
今更ながら・・・・・かもしれないが。
妥協の先に何があるのか。きっと何もない。
企業に雇われる・・・という事の価値が落ちてきてしまっているこの時代だからこそ、チームでしか出来ない目標を追いたいと思う。