12月半ば2
さて、今月も半分終わりました。
ふ~、あと2週間もすると年末ですか。冬ど真ん中って程は寒くないですね。
もっと気温が下がって欲しいですね。冬は。
さて、堀口恭司が負けました・・・・。(レジェンドなので敬称略)
日本のMMA最高傑作の久しぶりの海外の試合。
映画、サッカー、波乗り、ゴルフ、文学、漫画、格闘技とサブカルっぽい物は何でも広く浅く好きですが、今、一番面白いのは格闘技・・・の中でも、井上尚弥、井上直樹、那須川天心、若松祐弥、青木真也、平良達郎で、堀口恭司。
K-1、Pride全盛期世代の私としては最近の盛り上がりは嬉しいもので、世代によっては大晦日に民法3番組が格闘技で、それぞれ視聴率を取っていたのは信じられないと思います。
で、堀口恭司さんが大好き。
世界の格闘技のメジャーリーグのUFCでもほぼ全勝。アメリカの団体bellatorと日本のRIZINでもチャンピオン。
日本のMMAの最高傑作と言われていて、とにかく人として明るくて大好きなのだ。
で、最大の特徴はメンタル。前向き。自分でも「ねじが壊れている」と言っている。
2年前に膝十字靭帯断裂と半月板損傷を壊していて、元に戻ることはない言われている大怪我なんだけど「1mmも不安がない。」と言い切り、こちらも超有名格闘家朝倉海さんに完勝している。
超前向きでメンタルモンスターと言われている。
で、そのメンタルお化けである堀口恭司さんの言葉で一番好きな言葉がある。
「精神を凌駕する技術があることをアメリカで知った」
この言葉がすごく好きだ。堀口恭司さんがいうからいい。
「モチベーション」「ポジティブシンキング」「やる気」という無形のものよりも圧倒的に「技術が勝る」と、堀口恭司がいうのがいい。
ポジティブモンスターの堀口恭司がいうからいい。
2021年にうちの全ブログのPVでも上から5番目くらいに読まれている「モチベーションという駄言」コチラをクリック
もここから来ている。
久しぶりに読み返すと、こんな一文を書いていた。
”プロダクトを造る時に、その優劣を決めるのは知識と経験であり、「やる気」ではない。
やる気があるときのデザインとやる気がない時のデザインの差異は、残念ながらほぼない。
逆に言えば、やる気があろうがなかろうが、「発揮できる能力」がその人の地力ということになる。
「やる気」「モチベーション」が仕事のクオリティに影響する・・・という考えそのものを、完全否定するつもりはないが、「やる気あります!!」みたいな言葉はかなり怪しい。
やる気があってもなくても発揮できるのが、自前の能力ということになる。
周りの優秀な経営者で「モチベーションがどう」とか言っている人を見たことがない。そもそもその視点がない。”
堀口恭司さんはこんな事もいっている。
「試合中に熱くなることも全くない。試合前に決めたプランを淡々と何も考えずに機械のように動き続ける人が一番強いし、それしか考えていない」
情熱もモチベーションも人一倍あるのだろうが、大切なのは「技術」と「機械のような実行力」と言い切っている。
熱くなってはいけないのだ。
そうなのだ。気分とやらに乗るでもなく徹底的に「リアリスト」なのだ。
堀口恭司さんは超1流で僕は全くその領域にいないけど、仕事人でいたいのであればリアリストでいるべきなのだ。
先日、堀口恭司さんは惜しくも負けてしまった。正直3日ほど落ち込んだ。
あと数年現役でいてくれるだろう。僕らは最高のエンターテイメントを愉しめる。
あの華やかなリングには僕らは立たないが、堀口恭司さんがいう「精神より技術」「淡々力」からはとんでもない学びがある。
僕らはSNSで何も匂わせなくて良い。
毎日続く狂おしいほどの「淡々」を積み上げる日々以上に大切なものはない。
先日、あの世界中が見ているリングの上で、大の字にKOされて担架で運ばれている堀口恭司さんを見てそう思った。