コロナ騒動
コロナ騒動も落ち着いてきた。
そう遠くない未来の教科書に載るのだろうと思っている。
「コロナ事変」でも「コロナの大流行」(事実数字的には大流行していない)でもなく、コロナ騒動と記すのがしっくりくる。
コロナはマクガフィンでしかなく、その周りでバタバタした人たちが右往左往する事態は騒動そのものだ。
「コロナは色々な気付きをくれた」と、いう論調になってきている。
大気汚染は大幅になくなり、石油も余り、二酸化炭素の排出も劇的に削減され、無駄に高いオフィスは必要なく、自宅でも生産性は落ちないと気付き、膝をつき合わせたMTGでなければオペレーションは組めない・・・なんてことなかった・・。みたいな論調だ。
僕も一部同意する。いや多くの部分で。
が、おそらく数か月後には「ほぼ、元の木阿弥」になっているのではないかと思っている。
311の時に、「それ以前とそれ以降」と何度となく言われたが、そうでもなかった。
「アフターコロナの世界」みたいな、いわゆるコンサルというか経済で「イケてます」アピールのために、新しくキャッチーな言葉を連呼する人も多いが、特段大きくは変わらないのではと思っている。
で、6月に入る。
今は、各スタジオに2~3人以上の出社を認めておらず、電車通勤も禁止にしているが、6月からどうするか。迷っている。
テレワーク良い派もいれば、テレワークはむつかしい派もいる。
中小企業の経営者はポピュリズムになってはいけないなと思う。
むしろスタッフ目線では「マジっすか?意味わかんない」という打ち手にこそブレークスルーがある。
皆の、全員の心には寄り添えない。企業には目的があり、目的の遂行の為の組織だ。その逆はない。
目的遂行の為に、どんな働き方がよいか、どんな働き方を推奨しているチームに良い人材が集まるか。
とは言え、軍隊的な組織にするつもりも毛頭ない。
先日、友人の経営者と話した。
「テレワークでイキイキとガシガシやる奴は結局やる。で、得てしてこういう人材はチームワークが苦手だ(笑)」
まあ、そうだなと思う。
先に述べたが、軍隊的な組織にするつもりはない、むしろそんなんがいやで起業した口だ。
それぞれが、それぞれのロールを「勝手に邁進、昇華していく」組織が理想だ。
テレワーク化したときに、唯一の指示が「いつでもスタジオの窓を、床をピカピカに」だ。
誰か、率先して実行しただろうか。
誰も率先して動いていなかったとしたら、理想の組織など夢のまた夢だ。
もし、この程度のことが実行されていなかったとしたら、結局、軍隊式のトップダウンがいいのだろうとも思う。