野鳥が訪れる庭
- Category:
- Writer:小玉 祐樹
庭は、人が楽しむためだけの場所ではないと私は思っています。
一本の木を植えることで、季節が感じられるようになり、花が咲き、実をつけ、その実を目当てに
野鳥がやってきます。
朝、窓を開けると鳥のさえずりが聞こえ、リビングから木の枝にとまる姿が見える。
そんな何気ない風景が、暮らしを少し豊かにしてくれます。
住まいの設計では、建物の中だけを考えるのではなく、窓から見える景色や庭とのつながりも大切にしています。
庭に一本の実のなる木があるだけで、四季の変化を感じられる場所になり、人だけでなく鳥や昆虫も集まる小さな
生態系が生まれます。
便利さや機能性だけでは得られない心地よさがあります。季節が巡ることを感じ、自然とともに暮らす。
その豊かさは、数字では表せない住まいの価値ではないでしょうか。
家は、自然と距離を置く場所ではなく、自然を身近に感じながら暮らす場所であってほしい。
私はそんな住まいを目指して設計しています。

この記事を書いた人
設計デザイナー
小玉 祐樹
Kodama Yuki