明暗
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- Writer:小玉 祐樹
今回は明るさについて書きたいと思います。
お家を建てるなら、明るい方がいい思われる方が多いと思います。もちろん私も明るい方がいいです。
住宅設計では、明るさと暗がりのバランスが住まいの心地よさを左右します。
明るい空間は開放感や安心感を与え、暗がりは落ち着きや静けさをもたらします。
たとえば、自然光がたっぷり入るリビングは居心地が良く、一方で玄関や寝室に適度な影があると
空間に奥行きが生まれます。
光と影が織りなす陰影は、素材の質感や空間の表情を引き立てる大切な要素です。
窓の位置や照明の配置を工夫することで、明るさだけでなく、あえて抑えた暗がりも住まいに豊かな印象を与えます。
単に明るいだけでは平坦で味気ない空間になりがちですが、光に強弱をつけることで、暮らしに深みと落ち着きをもたらす住まいが生まれます。
恐れずに暗い場所を作るのも大事なのです。
この記事を書いた人

設計デザイナー
小玉 祐樹
Kodama Yuki