小さな幸せ。窓からの景色・・・
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- Writer:若林 優子
コーディネーターの若林です。
今回も小さな幸せ。窓からの景色・・・
建物はいろいろな役目があります。
用途によって多種多様…、究極は身を守る為。雨や雪や嵐や風や…場所によっては獣からも、でしょうか。
その国や地域毎に身を守る工夫を凝らして地域にあった素材で建物が作られ、必要な用途で様々な形状が必要に…身を守ることからどの地域も共通して光や風を意識した窓的な物が必要になりました。日本は風を取り入れ、ヨーロッパ等は風を塞ぎながら共存する努力をし…そこからガラスの発明によって新しい展開に…窓から見える景色も意識されるようになってきました。
と前置が長いですが、フォーカスしたいのは窓!
その中でもピクチャーウィンドウと呼ばれる、額縁のように見せる窓、そこを見せるまでのアプローチも含めて飛び上がる程の景色を見せてくれる窓に出会う事もあるので、窓、ワクワクします。
さて、前回紹介した実家の小屋は、ピクチャーウィンドウの失敗作…
蓮の花を見せるための小屋なのに、まだ建築の入口に立ったばかりの私は蓮の事をよく調べず・・・蓮の種類によって発育が異なり予想以上に育ってしまい蓮を見上げる窓に…蓮を下から見上げるのも良いねと言ってもらえましたが私的には大反省。
その後に繋がる失敗・・・になっているとよいのですが。
土地に立ち、何が見えるのかどうやって切り取って見せる空間にするか…考える時間は楽しいですね。
窓から見える景色、どんな景色がお好きですか?
窓からのちらり景色も好きです。
足元だけ見えるチラ見せ。
この空間、この窓用にデザインしたテーブル。長~いテーブル気持ちいいです。
おまけ、
この建物は友人達と半セルフビルドで建てた小屋なので反省は有りますが、この土地の、竹を切り、割いて、土を寝かせ、捏ね、竹を編み、左官作業を繰り返し…と汗を流し、ようやく出来た小屋は忘れられない建物になりました。
地元の土で作った空間に、地元の土で作っている作家さんの「あわ焼」の作品展示を開催しました。
相性抜群!
おまけ、壁の下地は竹を編んだ木舞が入っています。
とても美しいので、仕切り壁としても利用。建築に竹が使われる日が戻ってきたらいいのに・・・