奥行と余白
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- Writer:小玉 祐樹
早い方は来週からGWですね(本当に時間の流れが速すぎて、1年の1/3が終わってしまう)
お出かけ日和になるといいのですが。
今回は障子についてお話しようかと思います。
障子と聞くと昔っぽいとか和風のお家というイメージを持たれるかと思いますが、デザインによって
モダンにもなりますし、貼るものによっても変わってきます。
最近は障子紙の他にカーテンレースを貼る障子もあります。
実は障子は、ただ外からの視線を遮る以外にもたくさんの効果があります。
例えば最近の住宅は、明るさや開放感を求めて、大きなガラス窓を好む傾向にあります。
それはそれで快適ではありますが、時に“すべてが見える”ことが、心に余白を与えることを妨げることもあります。
障子は、視線を遮ることで“見えない奥行き”をつくります。光と影のあいだにある、曖昧なグラデーション。
そこに人は、想像を働かせ、心を落ち着ける空間を感じ取ります
障子越しの明かりは、光そのものよりも、その光が差し込む「気配」を住まいにとどめてくれるのです。
この記事を書いた人

設計インテリア
小玉 祐樹
Kodama Yuki