7月 半ば 梅雨の中
7月半ば、梅雨入りしたはずが、先日は37℃。
巷で言われている通り、四季は終わり2.5季に。
冬と夏の間に一瞬だけ春秋っポイ日が差し込まれる・・程度。
夏が長いのはキツイな。
さて、一ヶ月ぶりになってしまったので少し備忘録的な。
6月は名古屋岐阜に。
岐阜、名古屋のデザイン住宅を手掛けているネイエ建築さんの視察。
社内での磨き合いには限界があるし、いわゆる「蛸壺思考」にあっという間になる。
外的刺激で人は成長しないのは百も承知だけど、数%でも内発的動機づけのトリガーになればと。
視察、研修系はうんざりするほど参加したし、スタッフにも参加してもらっだけど、結局やる奴はやるし、やらない奴はやらないというシンプルな答に。
「知ってる」と「やったことがある」と「出来る」フェーズがあり、視察は「知ってる感」が加速するので諸刃の刃だなとも思う。
学んだことをアウトプットして世の中にぶつけて、そのフィードバックがあって取捨選択をして、それらを自分のものにするのは建築だと最低3年くらいかかる。
お手軽表面モノマネにならないように、と自戒を込めて。
責任者の方とお酒を飲みながらお話をさせていただいたが、ほとんどの会社の悩みは同じだなと。
どこまで行っても人や組織。そこから逃げずに向き合って。
いずれにしろ勉強になりました。ありがとうございます。
組織を諦めて個人事業主っぽく行くのは気持ちは楽なんだろうけど、重たい決断をしなくなるので色気もなくなる。
ある人が言っていたけど大きな組織でバリバリやっていた人が個人でコンサルみたいなことを始めて、その旬の期間が半年から長くて1年っていうのはそういうことなんだろうなと思う。
要はその個人が耐えうる重さの仕事しかこなくなるし、オファーもない。
個人に入る情報の薄さと決断をする回数のすくなさ。
で、名古屋に行ったので中部地方の名建築を同席したスタッフにアテンドしてもらい。
加藤栄三東一記念美術館(吉村順三)
多治見モザイクタイルミュージアム(藤森照信)
セラミックパークmino(磯崎新)
豊田市博物館(坂茂)(ピーターウォーカー)
とベタに。一日で回るには中々でした。
で、社長一人を置き去りに帰る冷たいスタッフを尻目に最終日は単独で三重に。
実は未見だった伊勢神宮に。
なるほどクオリティ高い。(当たり前か)
で、そのまま近くのVISSON三重(赤坂和也)に寄り道。
お店の内容はともかく統一されたコンセプトと建築はとてもおもしろかった。
いつかはこういうサイズの統一されたコンセプトメイクと建築群を手掛けてみたくなった。
ハードだが刺激のある視察だった。
で、帰ってきてからは毎年友人の企業と合同で行っている100名を超える大運動会。
当然賛否ある。それは主催者側の僕ら経営陣も知っている。
が、終わったあとの皆の顔と、得も言われぬ充足感を思うと今年も。
これは経営者の「人から逃げない組織から逃げない」の楔にも思える。
正解がある施策とか経済合理性ではなく「やる」である。
「意味」や「狙い」などない。
根本敬さんの言葉を借りれば「でもやるんだよ。」に近い。
視察もこの手の打ち手もあっているかなんかは全くわからないし自信もない。
会社のデザインレベルも設計レベルも2ミリも上がらないかもしれないし、チームビルドも良くならないかもしれない。
確信などなにもない。
繰り返すと「でもやるんだよ」だ。
何かを思って、何かを動かしそして自分も動く。それだけでいいと思う。
どうせ答え合わせが終わるのは10年後になるのだから。