2026年9月終盤 台風と社会のリソース
このたびの千葉県を襲った記録的な大雨により、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
今月、13日の豪雨に続き、時間を置く間もなく25日の台風。
千葉県では、これまで経験したことのないような猛烈な雨が降りました。
印旛沼も決壊し、今だ、水の逃げ場がなく水が引いていない地域もあります。
昔、毎日のように通っていた旧外房有料道路も完全に道路自体がなくなってしまいました。
当社のお客様のおうちも、数件床上浸水との報告も受けております。
過去10数年の間に水害の気配すらなかった地区のおうちでした。
今だ、車ではその場に近づくことも出来ない状況です。
前回のブログと同じことを伝えることになってしまいますが、ハザードマップはもう過去のものになってしまったように感じます。
半年間で降る降雨量がわずか数時間で。
基礎の高さを倍にする・・・・のも現実的ではなく
高台に家を集める・・・のも、そもそも高台がない。
平均海抜も全国で一番低い。が、それでもここで生きていく、ということだと思います。
OB様は、遠慮なくご連絡を頂きたい。
どんなことが出来るのかは状況によりますが、出来うることを、と思います。
このような災害系が身近でたくさん起きると”社会のリソース”のことを考えざるを得ない。
人口も減り、働き手の中央値は高齢化する。当然のことながら、若い働き手は一番手に外仕事のブルーワーカーを選択しない。
災害が起きた際に「自衛隊でもなんでも災害派遣チームを投入するべきだ」論がある。自分もそう思う。
が、その成り手は、今後確保できるのか。という問いだ。
「こんな時は公的な人員を突っ込め!!!」という世間の声の「人員」はバーチャルには生まれてこない。
人員構成や日本人の労働志向を考えると、かき集めても、全然人手が足りない・・・・がデフォルトになるのでは?と思ってしまうのだ。
また土木系の専門家もまったく育っていなという。不人気だ。
必要不可欠だが不人気なのだ。
今後、日本の世界的にみて完璧に見えるインフラ整備、技術は衰退していくのではないか。
そう思わざるを得ない。
未来に向かって、人口が増え、街が開拓されていくという、ある種の高揚感と共に、土木技術やインフラ業は成長してきた。
今後、「今まで使われてきたインフラが、地方からどんどん使われなくなるインフラ」にかわる。
現状維持がせいぜいだ。
これが国力が下がっていくということなのか・・・・と、思うと少し寂しくなる。
逆に僕らになにがやれるのか……と考える。
今回のような災害を前にすると、企業にはもう一つの役割があるのではないかと思う。
それは、少し大げさに言えば「互助会」のような役割だ。
僕らには、職人さんがいる。
長い付き合いの業者さんがいる。
そして、OBのお客様がいる。
普段は、それぞれがそれぞれの仕事や暮らしをしている。
でも、何か起きたときには、少しだけ関係が変わる。
困っているOBさんがいれば、職人さんに相談する。
職人さんが困っていれば、僕らができることを考える。
それは契約書に書かれた仕事ではないかもしれない。
でも、そういう関係が長い時間をかけて蓄積されていくことも、企業の大切な役割なのではないかと思う。
人口が減り、働き手も減り、行政だけですべてを支えることが難しくなる。
だからこそ、
「この人なら相談できる」
「この会社なら何とかしてくれるかもしれない」
という、制度ではない人と人との関係が、これからますます重要になるのではないか。
会社は利益を生み出すための組織である。
それは間違いない。
でも、それだけではない。
仕事を通じて人がつながり、困ったときには少し助け合う。
企業には、そんな「互助会的な側面」もあるのではないか。
周りのコミュニティから隔絶された個人主義的な生き方も否定はしない。
が、それは、もしかしたら完全なる安全な治安と、余裕のある社会インフラに裏打ちされた
とてつもない贅沢品だった・・・・と、歴史は証明するのではないか。
誰も助けず、誰にも助けられない・・・は幻想だったのだ。と。
そんなことも思ったりする。