2026年 3月初旬 現場と人
少しの間、南アジアの旅。
成長国特有の、”粗削りだけどエネルギーがある”の典型のような国だった。
事前に「水道の蛇口から出る水は飲むなよ~~」としつこいくらいに。
人口が多く、出来るだけ早く全国民に水を届けるという選択と、
じっくりと少しずつでも安全で安心な水を届けるという選択。
二つの思想があって、前者を選んだのだろう。
全然間違っていない。ある程度いきわたった後に、改善していくのだろう。
平均年収は60万円程度。地域、地方によって違うのだろうが概ね。
英語とヒンドゥー語が公用語、で、ほとんどの人がバイリンガル。
日本語を勉強されている場所を訪問させて頂いたんだが、
約半年で「日常会話に困らない程度」の日本語を話せるようになる。これでトリリンガル。
おそらく僕らやメディアがいう”貧困”と彼らが思い浮かべる”貧困”は同じ画ずらではない。
彼らにとっては、勉強する、「学習する機会をくれる」というのは、まさに貧困からの人生を180度変えるチャンス。
で、おそらく第2の矢、第3の矢のチャンスはそうこない。
学習、勉学、勉強はまさに天から降ってきたご褒美でチャンスなのだ。
一方日本では、いくらでも学習、勉強できる機会、ルートはあるが、ある種”新しいことを学びなおす”のは罰ゲーム化している。で、チャンスは何度も訪れる。
仕方ないことだが、きっと生きるテンションがちがうのだ。
半年間、缶詰で学習しまくり、日本の言語、文化を学び、一年もしないうちに、日本で働き始める。
風習、文化、食事、人柄、気候、全て違う環境で、働き、お金を母国に送る。
端的にタフだ。
人間を商品化しているのでは?という批判もあることをしっているが、当事者の中ではwinwinが成り立っている。
loseがいない。
海外から労働力を入れる・・・は賛否あるテーマだけど、僕はある種仕方ないことなのではと思っている。
日本の大学の進学率は65%前後。トップオブトップの学部はさておき無理なく学習機会を10年以上にわたり得る。
小学校から、ほとんどストレスなく学習機会を得てきて、そののちに
夏、35°40℃の炎天下の中での肉体労働を選ぶ若者がどれほどの割合いるのか。
冬、マイナスの気温の中、あえて外で働くことを優先的に選ぶ方がふえるのか。
想像できない。若者は現場に集まらない。
ちなみに、住まい、職場、出張の際にコンビニに入ると、ほとんど海外の方。
データがあるのかはわからないが、30%を超えているのでは?と
日本の大工さんの年齢比は50歳以上が65%で20代は7%を切った。
10年後には現在の人員から30%減る。
家も、ビルも、トンネルも、道路も、水道管も、防波堤も、庭に植わっている植木も、全て、現場で作られている。
あたたかな、エアコンが効いた部屋で作られてはいない。
もしかしたら社会全体で、現場で最前線にいる方へのリスペクトを欠いたのかもしれない。
その揺り戻しは必ずくる。
ともあれ、おなかを壊すことなく無事帰国した矢先にすぐにインフルAの洗礼。で、寝込む。
で、回復後すぐに北国のホテルプロジェクト。
もう最終コーナー。工事に乗り込むので下見に。
まだまだ、雪が積もっている。
現場にいくと、たくさんの大工さん、職人さんが現場に入っている。
僕らも千葉から、職人を数人連れていく。
10年後、ごそっといなくなることを、今は想像できない・・・・が、必ず起こりうる未来だ。
今平気だからな~と、何もしない企業と、現時点で痛みはないけど、未来に手を打つ企業。
おそらくひっくり返せない差が出来る。
で、ようやく、日常です。
東葛地区でのテナントのプロデュース事業も始まった。
出来上がるのは来年になる・・・・というか、現時点以降の全受注は全部来年以降の仕事になる。
注文住宅以外の、企業さんとのコラボ仕事が増えてきている。

地味を徹底、淡々の日々。
経営は政だ。食って食わしてなんぼなのだ。
で、長く続けることには価値があるのだ。