2025年1月 始まり
明けましておめでとうございます。
今年も諸々宜しくお願い致します。
年末は受験生もいるってことで、籠り正月。県外にすら出なかった。幸福。
で、雑感。
大晦日の格闘技はすっかり日本の文化というか、風物詩になった。
堀口恭二の試合を見た。
メイドインジャパン最高傑作。
無名の海外選手のアッパーが掠っただけで腰が落ちた。が、圧勝した。
堀口恭二はバリバリのストライカーだった。リングの中で殴る。蹴る。倒す。
口癖は「ぶっ飛ばしま~す」だった。最強だった。
が、30代半ばになった。顎にかするだけで一瞬気を失い、腰が落ちた。
格闘技は特に加齢の影響が大きいのだと思う。
が、圧勝した。
世界のフライ級の最上位と言われ続けた堀口恭二は”殴り倒す”を捨て、タックルで相手を倒すグラップラーに転身した。今、彼はフライ級で最高のグラップラーと言われている。
階級最上位っていう評価を受けていた男が”自分の得意なスタイルを捨てて新たなスタイルを学び直した。”
”勝てないからスタイルを変えた”ではなかった。勝ちまくっていたのだ。
150kmを投げまくっていた投手が変化球投手にシフトし、また、生き抜いていく。
もう一度いうが”勝てないからスタイルチェンジ”ではない。
自らの加齢、衰えと向き合い、武器を増やし、勝ち方を増やす。
常人に出来る事じゃないし、色気があった。
自分の才能のアッパー、限界を知る事、自社の弱みに目を向けるのは結構辛い。
むしろ”弱くなる前に弱くなることを予見し何年もかけて武器を増やす”。
新しい武器を得る、スタイルチェンジは勝っている時にしか出来ないのだろうなと。
過去の勝ち筋を捨て、新しい”ユニーク”を得る一年にすると決意
軽やかに置いていこうと。
170㎝にも満たない小さな体で戦っている”メイドインジャパン最高傑作”を見てそんなことを思った。
あの色気の100分の1でも。