病み上がり
先週の月曜日から、絶不調(体調)でしたが、ようやっとまともに。(絶好調ではない)
まあ、40過ぎて回復が遅い。日頃の不摂生のせいだろう。
さて、スタッフが増えるといいこともあり、悪い事もある。当たり前だけど。
悪い事の代表選手は、リンゲルマン効果だ。これは、結構色々と考えるのだけれど根絶は不可能だ。というか根絶を前提に考えてはいけない。
集団的手抜きを前提に、それぞれの強み(不得意なことをさせない)を活かし「合格点以上」を付ける組織をつくる。これはベースでありクオリティの下限だ。
で、その中には、必ず「跳ねる人材」が混じっていて、勝手に成長し、勝手にチームレベルを上げる。これが2割程度混じる。
で、もう一つのデメリットは分業制が圧倒的に進む。これは、僕の感覚ではデメリットだ。
昔は4人で10の役割をこなせていたはずなのに、なんとなく人数が増えると、分業制が進み、お互いのタスクが「他所事」になっていく。そして、往々にして、「身近で良く見える業務」をより高く評価する傾向にある。ようは「あの部署はなにやってんだ?」がこれだ。遠いからその部署の苦悩や頑張り見えない。これも仕方がないのかなと思う。
マーケティング、集客活動、販促物の作成、送付、ポスティング、接客、設計、上棟の立ち合い、見学会の家具セッティング、事例撮影の立ち合い、経理業務、スタジオ清掃など、2人で充分に出来ていた。が、今やって言われるとしり込みしてしまう。
でも、分業すると一つの仕事に集中できるからスペシャリスト化が速い・・・と思うかもしれないが、そうでもない。色々な事を複合的かつ同時期にインプットするから、すそ野が広がり結果的に到達点は高く積みあがる。
マルチプレイヤーでいた方がいいよなっていう、当社のスタンスはここからきている。
と、ネガティブなことを書いてきたが、当たり前に良い事も多い。
専任がダブるので、急な体調不良やアクシデントがあった時に対応が出来る。
また、先ほど書いた事と、少し矛盾に感じるかもしれないが、クリエイティブであるべきポジションの人が、よりクリエイティブな仕事に集中出来る。
設計デザインをド集中してやりながら、誰がやっても同じ結果になる、事務処理に一日の半分を潰されることがない。
これは嬉しい。
また、純粋に新しい仲間が増えるのは楽しい。もちろん楽しい事だけでなく、気を遣う場面も増えるし、合う合わない問題は増える。それがあるのが普通だ。価値観や生き方はどこまで行っても違う。その多様な人が同じ目的を追うのはチームならではの醍醐味だ。
また、こちらが持つ期待値を、スルリと上回ってくるスタッフが定期的に表れるのも面白い。
いい意味で期待値が低い子が跳ねる・・・・ことが多い。
人間は面白い。
勝手に太陽月理論とか言っているが、大きく2つの属性にわかれる。それもきれいに。
月 ::相手の欠点が最初に見える人-改善点を指摘してくれる人
太陽::相手の長所が最初に見える人-強みを教えてくれる人
これも、バランスだ。どちらも大切だ。
月型がいないとチームは成長しないし、太陽型がいないと延々と粗探しゲームをやる羽目になる。
とにもかくにも、組織は難しく、そして楽しい。だけど大きな組織にはしない。ユニークなアイデンティティを持つ、小さなチームが乱立、跋扈する企業を目指すのだ。私が思う自走する組織の輪郭が朧気ながら見えてくる今日この頃なのだ。やっぱり↧これしかない!!蒼天郭嘉の遊軍理論!!